2008年10月06日
いち地域の問題ではなく日本全体
CMコピーによると「大阪で2日に1人」だそうです。確かにそれ相応の対応は大阪とも求められていると思います。
しかし、表の数字を見ると東京都、HIV感染者は420人、エイズ患者は90人で計510人、人口比を考えてもCMとのギャップ、違和感を感じざる得ません。最も深刻です。
関西圏でCMとしてはこのコピーに意味があると思いますが、「知り合いに会う可能性が低いからと都会で受ける他府県在住者は少なくない」ことを考慮すれば都市部で増えるのも当然です。地元で匿名で受けることができる検査体制を整えることが不可欠です。
厚労省研究班の一員としてCMを作った京都大学の木原正博教授は「自分が住む地域で感染者が増えているという認識が薄く、身近な問題としてとらえられていない」とおしゃる割りに、大阪だけが悪いかのようなCMしか作っていないことには疑問があります。近畿圏全体の問題として対策に取り組まなければおっしゃっていることに説得力も対策効果もありません。
いち地域の問題として矮小化するのではなく日本全体として考えるべきでしょう。どこの都市が悪いかなど対策に活かさなければ無意味です。スケープゴートだと見なされても仕方ないでしょう。
しかし、表の数字を見ると東京都、HIV感染者は420人、エイズ患者は90人で計510人、人口比を考えてもCMとのギャップ、違和感を感じざる得ません。最も深刻です。
関西圏でCMとしてはこのコピーに意味があると思いますが、「知り合いに会う可能性が低いからと都会で受ける他府県在住者は少なくない」ことを考慮すれば都市部で増えるのも当然です。地元で匿名で受けることができる検査体制を整えることが不可欠です。
厚労省研究班の一員としてCMを作った京都大学の木原正博教授は「自分が住む地域で感染者が増えているという認識が薄く、身近な問題としてとらえられていない」とおしゃる割りに、大阪だけが悪いかのようなCMしか作っていないことには疑問があります。近畿圏全体の問題として対策に取り組まなければおっしゃっていることに説得力も対策効果もありません。
いち地域の問題として矮小化するのではなく日本全体として考えるべきでしょう。どこの都市が悪いかなど対策に活かさなければ無意味です。スケープゴートだと見なされても仕方ないでしょう。
<データ読解>大阪など大都市増加――HIV新規感染者数
2008/10/06配信
表
http://www.nikkei.co.jp/kansai/img/img000368.gif
「大阪で2日に1人」。こんなコピーのテレビCMや車内広告を最近、見た人もいるだろう。これは2007年の大阪府内の新規のエイズウイルス(HIV)感染者とエイズ患者の合計188人が根拠の数字だ。
(略)
厚生労働省によると07年の新規のHIV感染者は1082人、エイズ患者は418人で計1500人に上る。HIV感染の主なルートは性交渉で、感染者の約95%が男性。同性間の性的接触による感染が3分の2を占め、異性間も2割に達する。だが「自分が住む地域で感染者が増えているという認識が薄く、身近な問題としてとらえられていない」と厚労省研究班の一員としてCMを作った京都大学の木原正博教授は危機感を募らせる。
都道府県別では新規感染者・患者とも東京が圧倒的に多く、大阪、愛知、神奈川、千葉の上位5位の顔ぶれは変わっていない。兵庫は感染者で6位、患者で7 位だった。HIV検査は各地の保健所などで無料・匿名で受けられる。それでも「知り合いに会う可能性が低いからと都会で受ける他府県在住者は少なくない」(大阪府)。こうした事情が大都市やその周辺の数字を押し上げる原因の1つになっているようだ。
(略)
神戸市や奈良県大和郡山市の保健所などでも夜間検査を始めた。大学で学ぶ外国人などが多い京都市は基本的に英語での対応も可能だ。各自治体とも受けやすい体制づくりに力を注いでいる。
<データ読解>大阪など大都市増加――HIV新規感染者数 | 日経ネット関西版
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news002590.html
Posted by osakajigyaku at 23:59│Comments(0)
│大阪偏向
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